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肝細胞ガンの局所治療
PEIT(経皮的エタノール注入療法)
PMCT(経皮的マイクロウェーブ凝固療法) RFA(ラジオ波焼灼療法) いずれも、体外から超音波ガイド下に針を刺し、肝細胞ガンを治療する方法。
PEIT
エタノール(エチルアルコール)を注入し、肝細胞ガンを壊死させる。 PMCT マイクロ波(電子レンジと似たような仕組み)で肝細胞ガンを凝固壊死させる。 RFA ラジオ波で肝細胞ガンを焼灼する。 これらの治療法は、いずれも局所療法と呼ばれ、ガンができた部分だけを選択的に破壊して、ガンの治療を行うものです。肝細胞ガンは、その大部分が、慢性肝炎・肝硬変と呼ばれる組織に発生します。このガンは、どんなに完璧に治療をしても、かなりの確率で再発します。再発率は、一度、ガンができた人では、年率15%とも言われています。 肝細胞ガンが「再発する病気」である以上、治療も、その度ごとに繰返し行っていかなければなりません。手術で肝臓を切っていくという方法は、一見すっきりと感じますが、残った肝臓に再発した場合に、さらに手術を重ねていくと、最終的には肝機能を低下させていきます。 できるだけ、肝臓にダメージを与えない局所治療が、肝ガンの治療にはもっとも望ましい形であろうと考えられます。 治療の方法
1)超音波で標的となる肝細胞ガンを確認します。
2)治療のための針を刺すルートを決定します。 3)針の刺入部となる皮膚に十分な局所麻酔を行います。 4)針を刺入します。 5)PEITの場合には、エタノールを注入します。 PMCTの場合には、マイクロターゼと呼ばれる機械からマイクロ波を発生させます。 RFAの場合には、ラジオ波を発生させ、焼灼します。 6)治療が終わったら、しばらくの間の「絶対安静」。 7)治療がすべて終了したら、造影CTなどで治療がうまくいっていることを確認します。 PEITは何回かに分けて治療を行います。一回に入れられるエタノールの量には自ずと限界があるからです。PMCTも何回かに分けますが、小さい病変を確実に凝固壊死させることができるため、小さな病変であれば、一回の治療で終了することもあります。RFAはより大きな範囲を1回の治療で焼灼することができるので、PEIT・PMCTに比べて、短い治療期間で終了できます。いずれも1回の治療は30分程度で終了します。
治療の選択
・PEIT
▲ページトップへ戻るエタノール注入時の痛み。術後の発熱。腹水・胸水。 ・PMCT 出血・胸水、PEITより頻度が高く、重篤なものが起こりうる。 ・RFA さらに合併症のリスク高いと思われるが、まだ評価段階。
重大な合併症の発生率は0.3%程度で、300回に一回程度の発生頻度です。死亡例の報告もあります。輸血を必要とする出血・難治性の胸水などが出現する可能性もあります。手術に比べれば十分に安全ですが、このような合併症の可能性を理解しておくべきです。
また、肝細胞ガンは高率に再発する疾患です。一度の治療で終了となるとは限りません。継続的な肝臓の検査を受け、肝ガンの早期発見・早期治療に努めましょう。 |