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冠動脈インターベーション


CAG(冠動脈造影検査)

症状や心電図・血液検査などから、狭心症・心筋梗塞が疑われる場合に行います。冠動脈のどの部分が狭くなっているか、あるいは詰まっているかを検査で確認し、可能であれば、直接その部分を風船で拡張して広げたり(PTCA)、削って広げたり(ロータブレータ−)、広げたあとに、ステントと呼ばれる金属製の「パイプ」のようなものを留置したりして、狭心症・心筋梗塞の治療を行うことができます。
また、その場で直接治療ができなかった場合にも、治療方針の決定に絶対必要な検査です。


PTCA(経皮的冠動脈形成術)

・狭心症⇒計画的に治療⇒比較的安全。
・心筋梗塞⇒緊急治療になることが多い⇒合併症の危険が高い

狭くなった冠動脈を風船で広げて、再び、もとどおりに血液が流れるようにする治療です。
狭心症に対しては計画的に、不安定狭心症や心筋梗塞で緊急入院になった場合には、時には緊急で治療を行わなければならないこともあります。
機械的に血管を拡張する治療なので、時に致命的な合併症を生じることがあります。死亡率0.1%とされますが、重症・緊急の心筋梗塞に対する治療の場合、死亡率3%以上の報告もあります。ただし、計画的に準備された治療では合併症の発生率も低率です。


PTCAによる冠動脈の治療で、合併症以外に問題になるのは「再発」です。拡張した部分が再び狭くなる「再狭窄」とよばれる現象が確認されています。3ヶ月後にもう一度検査をして、再狭窄のないことを確認しなければなりません。
PTCAだけで十分でないと思われた場合、または、狭い冠動脈を風船で膨らませたところ、動脈の内側に亀裂が入ってしまったりした場合、には下記のような処置が必要になります

冠動脈ステント

冠動脈ステントと呼ばれるものを留置します。これは金属のネットでできたパイプのようなもので、血管を内側から外側に向かって押し広げるものです。ただし、このような人工物を血管内に入れると、そこが再び狭くなりやすいということが分かっており、それを防ぐために、抗血小板剤などの内服を続けなければなりません。また、冠動脈が狭くなってきていないことを、後日CAGを再び行って確認します。

DCA(ロータブレータ−)

PTCAではうまく広げることができないと思われる病変に対しては、ロータブレータと呼ばれる細いドリルで狭くなっている血管を内側から削って広げる方法があります。ちょっと乱暴に聞こえる治療法ですが、実際合併症の発生率も高いものです。重症から軽症まであわせて10%程度の発生率の報告があります。
しかし、これでしか治療ができない病変もあります。

これらの治療技術を「冠動脈インターベンション」と呼んでいます。残念ながら、これらの技術で治療ができない状態の心筋梗塞・狭心症に対しては手術(冠動脈バイパス術)が必要になりますが、その判断にも心臓カテーテル検査は必須です。


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