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栄養状態を見る検査
総蛋白TP
基準値:6.5〜8.0(g/dl) プロトロンビン時間 PT/APTT アルブミン Alb 基準値:4.0〜5.0(g/dl) これらは栄養状態の指標として利用されます。 総蛋白・アルブミンはともに蛋白質です。アルブミンは肝臓で合成され、肝機能の重要な指標となります。アルブミン以外にも肝臓で合成される蛋白質はありますが、のこりの多くはグロブリンと呼ばれる蛋白質で身体の免疫に関与します。一般に総蛋白とアルブミンは低いことが問題となることが多いです。 異常があった場合の考え方・検査値の見方タンパク質・アルブミンが少ない=「低蛋白血症」「低アルブミン血症」 ・タンパク質の合成が少ないのか(肝臓病・栄養不良) ・タンパク質が身体の外に漏れているのか(蛋白尿・蛋白漏出性胃腸炎) ・タンパク質が消費されているのか(慢性消耗性疾患=ガンなど) タンパク質が少ないといった場合にはアルブミンが少ないという意味で使うことがありますが、その両者は必ずしも同じ意味ではありません。アルブミンは、より栄養状態・肝機能を直接的に反映します。総タンパクのなかには炎症で増加するものもあり、解釈が難しいのです。ここで説明する「タンパク質が少ない」というのは「アルブミンが低い」という意味で解釈してください。
ずばり、上の3つのうちのどれかです。栄養不良というのは現代の日本では、アルコール中毒・拒食症・ガンの末期、老人などで見られます。肝臓の病気もないという場合には、タンパクが身体の外に漏れている可能性を考えなければなりません。漏れる経路は「尿」と「便」です。尿にタンパクが漏れる状態は?尿検査・便検査を参照してください。腎臓の病気の可能性大です。便に漏れるというのは「蛋白漏出性胃腸炎」という状態です。精密検査が必要です。
総コレステロールT-Chol
基準値:130〜220(mg/dl) コレステロールとは血液中のアブラのことです。当然の事ながら、コレステロールは高いことが問題とされます。この数値が低いということは、栄養状態が悪いということを示します。老人では、若い人より低めの数値になります。総コレステロールが高い状態は「高脂血症」・「高コレステロール血症」などと呼ばれます。これは生活改善や治療の必要があります。 異常があった場合の考え方・検査値の見方コレステロールが高い=「高脂血症」「高コレステロール血症」 ・生活習慣病。軽視すると命に関わる病気に発展する ・コレステロールの内容にも要注意。
みなさん、よくご存知の「高脂血症」。高血圧・糖尿病とともに生活習慣病の代表格で、ここに肥満が加われば「死の四重奏」といわれる心筋梗塞・脳梗塞の高危険グループとなります。
まずは、食事を改善すること。脂肪がうんぬん、糖分がうんぬんと言う前に、まずは、トータルの熱量(カロリー)を減らすことから始めてください。(理想的な体重)×(体重当たり必要な熱量)で一日の食事量を決定します。詳しくは後述します。 運動、規則正しい生活も大切。節酒・禁煙も重要です。 もう一つ重要なことはコレステロールの内訳を見ること。HDLコレステロールは、善玉と呼ばれ、血液中のアブラを回収するという重要な仕事をしています。この数値が低い人は、総コレステロールがそんなに高くなくても注意が必要です。 血液中のアブラを測るのは、さらにいくつかの指標があります。コレステロールの中にも善玉と悪玉がいます。HDLコレステロールは善玉コレステロール。これは多いほうが望ましいコレステロールです。血管内のあまったアブラを回収するゴミ収集車のような仕事をしています。これが少ない人は要注意。 中性脂肪TG基準値:男性50〜150(mg/dl):女性40〜130(mg/dl) HDLコレステロール HDL-C基準値:40〜80(mg/dl) 中性脂肪が多い=「高トリグリセライド血症」 ・高コレステロール血症と同様の対処が必要 トリグリセライドもアブラの一つ。これはお酒をたくさん飲む人、甘いものが好きな人によく見られます。食生活の改善(節酒・甘いものを控える・食事の総量を減らす)、運動、それでもだめなら薬物療法を開始します。
HDL(善玉)コレステロールが少ない ・心臓・血管障害の高危険グループ
HDLコレステロールが少ないということは、相対的に悪玉が多いということ、悪玉の後始末をしてくれる人がいないということで、むしろ、危険な状態です。低HDL‐C血症も治療対象です。
HDL(善玉)コレステロールが多い ・総コレステロールが多すぎなければ、心配いらず。 逆に、HDLコレステロールが多いのは基本的にはよいことなので、そんなに心配いりません。ただし、総コレステロールが高い場合には対処が必要です。
コレステロールはコレステロールでも、善玉のHDLコレステロールが低いのはむしろ問題となりまり、治療を要することもあります。また、中性脂肪も多い場合には治療が必要です。コレステロールはその数値だけでなく、その中身が重要なのです。
血糖 Glu
基準値:70〜100(mg/dl) 血糖が高い状態は、糖尿病あるいは、その前の段階にいることを示します。(ただし、空腹時に採血が行われていることが条件です。) 空腹時血糖が120mg/dl以上は糖尿病、100と120の間であれば境界型とされます。 異常があった場合の考え方・検査値の見方血糖値が高い=「糖尿病」「境界型糖尿病」 ・糖尿病は無症状に全身を蝕む恐い病気 ・まずは食事・運動 ・これでだめなら薬物療法・インシュリン療法。 糖尿病は万病のもと。とにかく治療を開始しなければなりません。糖尿病には1型・2型の2つがありますが、大多数の患者は2型糖尿病。ここから下は2型糖尿病についての説明です。 境界型、または「糖尿病の疑い」といわれたら負荷試験を受けて、しっかり診断をすること。いずれにしても食事・運動を含むライフスタイルの改善が必要です。太っている人は、体重を減らすだけでも効果があります。しっかりと糖尿病専門医・栄養士から適切な指導をうけて、真面目に治療に取り組むことが大切です。10年後の人生が大きく変わる可能性があります。 ▲ページトップへ戻る |