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血が止まりにくい

・止血には、1血管、2血小板、3凝固因子、が関与する。
・血管が脆い(壊血病・ビタミンCの不足など)
・血小板の異常(肝機能低下・血液疾患・尿毒症・薬の副作用など)
・凝固因子の低下(肝機能低下・血液疾患・ビタミンKの不足など)

出血傾向の原因は何か?

・まず血液検査。血小板と凝固因子を調べる。
・肝機能は大丈夫か? 尿毒症その他の異常はないか?

まず、血液検査を。血小板と凝固因子の「量」に異常がないかを調べます。
血小板が少ない・凝固因子が少ない場合にはそれが直接の原因である可能性が高いので、それぞれの理由を考えます。一般的には肝機能の低下に伴うものが多いようです。肝臓の機能がどの程度かも血液検査でいっしょに調べてしまいます。また、尿毒症(腎不全)など、その他の極端な異常がないかも調べます。
血管の異常で出血をきたすことが一般的にはあまりありません。大部分は血小板・凝固因子の異常によるものです。

血小板の量が少ない場合

・原因としては肝硬変・血液疾患など
・ウィルス感染症・放射線・薬物の副作用でも来しうる
・血小板が多すぎても出血を来すことがある

血小板が減少する原因としては

1血小板をつくる能力の低下(血液疾患・放射線・薬物・栄養不良など)
2血小板破壊の亢進(肝硬変・血小板減少性紫斑病など)

の2つが上げられます。
肝機能は血液検査で分かりますが、それ以外の原因は簡単には特定できません。骨髄穿刺検査などを必要とすることもあります。血小板は正常値は10万以上ですが、実際には4万くらいまで減少しても症状はでないことが多いです。ただし、3万を切ると、ちょっとぶつけた程度で皮下出血(あおあざ)を作ったり、2万を切ると、重大な臓器出血(消化管からの出血・血尿など)を来したり、1万を切ると、脳出血などのキケンが高まります。程度によっては血小板成分輸血を検討しなければなりません。
血小板は多すぎても出血傾向を来します。100万を超えるような場合には、それに対する治療も必要となります。

凝固因子が低下している場合

・肝機能の低下・血液疾患(血友病など)
・ワーファリンを内服していている

これは血液検査でわかります。血液疾患を疑う場合には骨髄検査を行います。また、治療目的で(血栓の予防という意味で)ワーファリンという薬を内服し、人為的に凝固能を低下させることがあります。ただし、これも薬物の量を調節しないと、出血を来すことがあるので、定期的な血液検査を行い、適切な範囲内に凝固能をコントロールする必要があります。

血小板も凝固因子も低下していない場合

・最も多いのは薬によるもの ⇒ アスピリン(バファリン)など。
・血液の病気

これも、治療目的で行われることが多いのですが、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)などの患者さんは、よく小児用のバファリンなどの内服を行います。これは血小板の凝集能力を低下させて、心臓の血管がつまるのを予防するためです。この治療で問題になるような出血を来すことはあまりありませんが、胃潰瘍からの出血・脳出血などの既往がある人は、要注意です。


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